●概要
岩手県は、日本の東北地方に位置し、県庁所在地は盛岡市です。県は広大な面積を持ち、日本の都道府県としては北海道に次ぐ2番目に広い地域に位置しています。岩手県の人口の大部分は内陸の北上盆地に集中し、山地や丘陵地が広がっています。
岩手県は農業、畜産、林業などの産業が盛んで、食料自給率は106%と高い水準を維持しています。気候が異なる地域に広がっており、農業ではコメの品種が進化し、雑穀の生産も有名です。畜産では前沢牛やブロイラーの生産が盛んで、北上山地では焼畑農業が特色として残っています。
林業では高品質なアカマツが県の木として指定され、アカマツと共生するマツタケも収穫されています。ヒノキは天然分布がなく、ミズナラによる木炭の生産が知られ、特に黒炭の生産が全国一位です。漆の国内最大の産地としても知られています。
木質バイオマス事業など自然エネルギーの活用に熱心で、農林水産関連の国の研究機関も立地しています。水産業では三陸海岸周辺が豊かな漁場で、ワカメ、海苔、カキ、ホヤなどの養殖が行われ、特にワカメとあわびの養殖が全国一位の生産規模を持っています。
盛岡市
●概要
出典:総務省統計局ホームページ(https://www.stat.go.jp/index.html)
盛岡市は岩手県の中部に位置し、県庁所在地であり、中核市としての地位を持つ都市です。盛岡市は古くからの歴史を持ち、城下町として栄えました。明治以降、岩手県の県庁所在地としての役割を果たしています。
市は岩手県内で最も大きな都市であり、政治、経済、交通の中心としての役割を果たしています。市内には盛岡都市圏としての広範囲の人口が集まり、県内や北東北地域の経済や文化を牽引しています。市は北上川、雫石川、中津川が合流する場所に位置し、周囲には岩手山や早池峰山などの山々が広がっています。市の面積は広大で、自然の美しい景観が市内に広がっています。
経済面では、市の平均所得は高く、商品販売額も大規模です。特に高度経済成長期には交通インフラの整備が進み、盛岡市は岩手県域の中心都市としての地位を確立しました。高速交通手段の整備や鉄道の延伸などが行われ、地域経済の発展に寄与しています。
しかし、最近では商店街における小売業の郊外化や中心部の衰退が進んでおり、物販の中心が変わりつつあります。また、市内の交通渋滞が課題とされています。市の中心部は狭い区画で構成されており、道路も狭いため、交通の混雑が頻繁に発生しています。現在の市域内では宅地開発に不向きな山林などが広がっており、中心部の拡大が限定されています。
盛岡市は城下町の歴史的な区画を残し、中心市街地は盛岡城を中心に発展してきました。市内では盛岡バスセンター周辺から盛岡駅周辺までが中心市街地とされており、この地域が市の商業や交通の要所となっています。
●盛岡市の製造品